古い歴史を持つ日本の通信販売

通信販売を最初に始めたのはアメリカで、明治5年(1872年)には女性向けのドレスなどがメールオーダーで販売されていました。
日本で通信販売が始まったのは明治9年(1876年)のことですから、通販には長い歴史があります。
最初に通信販売で売られたのは植物の種で、1871年に始まったばかりの郵便制度を活用して商品の売買が行われていました。

明治32年(1899年)になると、高島屋と三越が「外売係通信部」を設置し、地方の顧客を対象に通信販売を行うようになります。
日本で通信販売が始まった頃は老舗の百貨店などが通販を行っていましたので、もちろん悪徳業者による被害というものは存在しませんでした。

一見お得に見える商品には要注意

インターネットやスマホが普及して以来、通販業者の数は大幅に増え、そのぶん悪徳な通販業者も出てくるようになります。
悪徳業者は「初回600円」 などと格安の料金で商品を提供し、顧客を獲得する手口を使うことが多いので注意が必要です。
例えばSNSに「定価3,800円のところ、初回に限り600円」などといったサプリメントの広告を見て、初回だけ購入して後は解約しようと思っても電話がつながらず、結局解約できないといったケースがあります。
毎月商品が送られてくる定期購入で「2回目からは解約OK」と明記されているから買ったのに、次回の購入をキャンセルしようとしたらいくら電話をかけても話し中で繋がらないというタイプの苦情がかなり多くなっているのです。

そのままにしておくと高額な商品が毎月家に届けられてくることになりますので、早めに対処をしなければなりません。
一見格安に見える商品を購入する際には、ウラがないかどうかをよく確認してから購入することが大切です。
電話番号が明記されていて一見信用できそうな通販サイトでも、電話自体が繋がらなければ苦情を申し立てることができません。

消費生活センターに相談する

悪質な通販業者に引っかかったと思ったら、すぐに消費生活センター(消費者ホットライン188)に相談するようにしましょう。
消費者ホットラインの188という電話番号は、全国どこからかけても繋がります。

都道府県等の消費生活センターがオープンしていない土日祝日なども、この番号にかければ国民生活センターの窓口に電話がつながることになっています。
国民生活センターのホームページには、具体的な通販悪徳業者の事例や「身近な消費者トラブルQ&A」が掲載されていますので、一読しておけば悪徳業者の手口に引っかかるのを防ぐこともできます。
スマホを持ち始めた子供が引っかかってしまう事例もありますので、親子で「このような詐欺がある」と学ぶのがおすすめです。

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