新しい詐欺の形、老老詐欺

老老介護、という言葉が問題になっています。
高齢化社会になったことで高齢者がさらに高齢の家族の介護をする状態のことです。

これと似たような言葉で問題となっているものに老老詐欺があります。
名前の通り高齢者を狙った詐欺で高齢者が高齢者に対して行う詐欺です。
実際にここ数年で老老詐欺によって逮捕されている高齢者も出てきています。

老老詐欺の特徴

老老詐欺は高齢者が高齢者をだまして行われる詐欺です。
特徴としては高齢者が行うので最近の詐欺のように手口が巧妙なものではなく、どちらかというと古臭くずさんな詐欺が行われます。

そういったものなのに実際に詐欺の被害が出ているのはなぜでしょう。
それは相手が高齢者であるからです。

高齢者は高齢者に対しての警戒心が弱いですし、まさか同世代の人が自分をだましてくるとは考えません。
そのため手口が簡単なものやずさんなものでも騙されてしまうのです。

最近ではオレオレ詐欺のような若者から高齢者が騙される詐欺が増えています。
そのため、若い人たちに対しては高齢者も警戒心を持っていたとしても、同世代の高齢者が自分たちをだますようなことはしないという気持ちがあるために、老老詐欺は成立してしまうのです。

具体的な老老詐欺の手口

老老詐欺は具体的にどのような手口がとられるのでしょう。
その手口を知っておくと家族への注意ができ、トラブルに巻き込まれるのを避けられるようになります。

例えば、高齢者が抱えている孤独に付け込むものも多いです。
妻を亡くして間もない男性と仲良くなり頻繁にデートをしていく中で結婚のための準備資金として数百万円をだまし取ったり、生活費がなくて困っているということで数十万円だまし取ったりということもあります。

他にも高齢者だけでなく若者も一緒になって行う手口も出てきており警戒が必要です。
具体的には高齢者の家に若者が訪問販売に来て数百万円もする商品を販売しに来た際、高齢者が購入を渋ることで上司として詐欺仲間の高齢者を呼び目の前に高齢者が来ることで思わず気を許して購入させてしまうという手口のものもあります。

このような老老詐欺の内容はどれも落ち着いて考えれば詐欺と気付くことのできるものです。
そして、若者が同じように近寄ってくれば警戒して詐欺だと感じてしっかりと断ることのできる内容でもあります。
しかし、どうしても高齢者がかかわることによって油断をしてしまい詐欺に遭ってしまうのです。

特に自分ではしっかりしている、詐欺には遭わないと感じている高齢者こそ警戒心が弱まってしまい思わずさぎに巻き込まれてしまう傾向があります。
日頃から家族と一緒に警戒するよう声掛けをすること、詐欺と思われる人が来たら家族に取り合ってもらうように約束を取り決めておくことがトラブル回避にはとても有効です。

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