借金を軽減させるおまとめローン

複数の銀行や貸金業者からお金を借りていると、返済日が複数日あったり、利息を複数のところに払ったりするため、借り入れをしている人にとって負担はとても大きいです。
そこで、最近では複数のところから借り入れをしている多重債務者に対して「おまとめローン」を提案する業者が出てきています。

おまとめローンにすることで、借入先を一本化することができるため、返済スケジュールもわかりやすくなりますし、中には借金の負担が軽減されて完済が早まったり利息が戻ってきたりすると言われることがあるため、とてもお得に思えがちです。
しかし、中にはおまとめローンを利用した詐欺があるので注意をしなければなりません。

おまとめローン詐欺で多い保証金詐欺

おまとめローンは多重債務を解決するための手段として登場したものです。
大手の金融業者だけでなく、中には詐欺師が運営しているものもあります。

詐欺師が運営している場合、起こるトラブルは主に3つです。
もちろん、新たな手法がどんどんと出てくるので、他の手法で騙されることもありますが、まずはこの3つと類似した手法に気を付けるようにしましょう。

まずは信用調査の代金や保証金といった名目でお金をだまし取る方法です。
おまとめローンを組むために信用情報を調べたり、手続きをするための保証金を出したりということをしないと作業が進められない、といわれてついつい支払ってしまうことがあります。
もちろん送金後には連絡がつかなくなり、さらに借金が増える結果になるので、先にお金の振り込みが必要と言われたら怪しいと思うことが大切です。

所有しているカードを悪用されることも

次にキャッシュカードやクレジットカードを悪用されるという手法があります。
これは、キャッシュカードやクレジットカードが手続きに必要だとだまし、暗証番号と共に詐欺師に手渡すように言われるというものです。

本物の貸金業者であれば、手続きのためにキャッシュカードやクレジットカードを渡すように言われることはありません。
カードを手渡すように、と言われて怪しんで手続きを断ったというケースもありますが、すでに個人情報を伝えてしまっていることでトラブルに巻き込まれる可能性もあるので気を付けましょう。

最後に個人情報を悪用されるというケースです。
個人情報を売買され、他の貸金業者から勧誘の連絡が来るようになったり、勝手に口座にお金を振り込んできて法外な金額を返済するように迫ってきたりといったトラブルがあります。

おまとめローン詐欺の見極め方

先に述べた3つの事例以外にも、おまとめローン詐欺の判断方法はいくつかあります。
まずは、相手の連絡手段が固定電話かどうかということです。
貸金業登録をするためには固定電話が必要なので、携帯電話しか連絡先がない場合には怪しんだ方が良いでしょう。

次に、保証金や手数料を先に払うように言われたり、クレジットカードやキャッシュカードを送ってほしいと言われたりしたら詐欺の可能性が高いです。
正規の貸金業者であればこれらの依頼をしてくることはありません。
もしもやり取りをしていて怪しいと思ったらインターネットで調べたり、警察や消費生活センターに相談したりすると、的確なアドバイスがもらえ、詐欺かどうかの判断に有効です。

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