振り込め詐欺の進化版、アポ電詐欺とは

振り込め詐欺のトラブルはテレビや新聞で目にすることが増え、警戒する人が増えています。
そこで、振り込め詐欺を凶悪化した詐欺として新たに「アポ電詐欺」というのが横行しており注意が必要です。

アポ電詐欺というのは、名前の通り最初にアポイントを取るための電話がかかってきます。
その電話のなかで家族構成や資産の状況といった個人情報を聞き取り、詐欺のターゲットにふさわしいかどうかを判断するのです。
詐欺のターゲットに適していると詐欺師が判断すると、様々な形で近寄ってきてお金をだまし取られてしまいます。

アポ電詐欺でターゲットになりやすい対象

アポ電詐欺でも振り込め詐欺と同じような人たちがターゲットにされています。
まずは固定電話を持っている人です。
固定電話だとナンバーディスプレイに非対応なものも多く、警戒せずに電話に出られるケースが多いこと、電話番号の履歴が残りにくいことが理由にあります。

また、固定電話に連絡することでどの時間帯に在宅しているかの判断もしやすいです。
携帯電話だと警戒する人も、固定電話だと気が緩むことがあるので気を付けておきましょう。

地方で一人暮らしをしている高齢者は特に注意

高齢者でも、特に地方で一人暮らししている高齢者がターゲットにされやすいです。
これはアポ電詐欺だけでなく、他の詐欺でも言えることですが、地方で一人暮らしをしている高齢者でも、特に家族が近くに住んでいない場合には様々な詐欺のターゲットにされる傾向があります。

子どもや孫となかなか会う機会がなくて寂しい思いをしていると、急にかかってきた電話でも優しくされるとついつい個人情報を漏らしてしまうということも少なくありません。
このような高齢者の気持ちを悪用して詐欺が行われるのです。

アポ電詐欺を防ぐためにすべきこと

アポ電詐欺を防ぐためにはいくつかの注意事項があります。
まずは知らない番号からの着信には出ないことです。
1度出てしまうと詐欺師の中で「連絡すればつながる家」と認識され、様々な形で詐欺の連絡が入る危険があります。

次に家族同士で合言葉を決めておくことです。
アポ電詐欺の電話は家族のフリをしてかけてくることがあります。
高齢になり耳が遠くなっていたり、久しぶりの電話だったりすると声を聞いても子どもや孫かどうか判断できないことも少なくありません。

そこで、家族同士の連絡とわかる合言葉を決めておきましょう。
子どもや孫からの電話と言われたら、受け手が必ず伝えるセリフを決めておき、その通りに返事が無かったり、会話が成立しなかったりしたら詐欺だと判断するようにします。

最後に電話ではお金の話をされたらすぐに切ると決めておくことです。
家族が困っていて急に連絡をしてくるということもありますが、万が一のことを想定し、一度は電話を切り、かけなおして確認するという習慣をつけておきましょう。
基本的にはお金の相談は対面ですることにしておくと安心です。

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